BoosterPlug FAQ

ブースタープラグの発明者イェンスは、工業電子製品修理のエンジニアとして、モーターサイクル用の電子回路の製作には10年以上もの経験を積んでいます。
バイクエンジンの燃料噴射に関する彼の功績を示す下の写真をご覧ください。彼は以前、全面的にプログラム可能なECU電子回路基板を自ら作製し、これをMoto GuzziのECUボックスに組み込んで、バイクをクローズドループ制御方式に改装しました。
FAQ1
彼はこのプロジェクトについて基礎理論も含め詳細な記事を書き、デンマークのモーターサイクル雑誌に発表した経歴があります。つまり、彼は燃料噴射技術のプロフェッショナルとして十分な資格があると言えるでしょう。

もちろんです。私たちスタッフ全員のバイクに、ブースタープラグが取り付けられています。

ブースタープラグは、バイクオリジナルのAITセンサーと外付けセンサーとを同時に使う設計なのです。使用温度域の全域にわたって混合比のリッチ化を実現することは困難です。そこで私たちは綿密に計算した2種のセンサーのオフセット特性を組み合わせ、さらに幾つかの固定抵抗器を加えた回路を作ることで、使用温度域の全域にわたって安定した動作を実現しました。

バイクに標準装備のAIT(吸気温度)センサーと第二のNTCセンサーとは、同じ温度を測定していなければならず、そうすることで初めて混合気のリッチ化が正しく行われます。両センサーの温度差がごくわずかなうちは問題ありませんが、その温度差が2~3度以上になると、運転性能の向上に必要な混合気のリッチ化が次第に小さくなってしまいます。
モジュールを取り付ける箇所の温度は、決してエアボックスの内部と同じ温度にはなりません。エアボックスの外側はたいていが空気の流れが全くないか、流れの弱い場所であり、したがってその場所の温度は常にエンジンの熱の影響を受けているため、新鮮な空気が流れるエアボックス内部よりも約20℃ほど高くなります。そのため、第二のNTCセンサーは、エアボックス内部の状況に近づけるために、外気の流れが十分にある場所に取り付けなければならないのです。

外付けNTCセンサーが、エンジンやラジエータの熱の影響を受けない位置に来るように、接続ケーブルを引き回し、結束バンドで車体に固定してください。
カウリングの内側はエンジンの熱の影響を受けやすいため、取り付けは避けてください。

接続ケーブルは車種によって最適化され、その長さは異なります。
何らかの理由でNTCセンサーを他の位置に取り付けたい場合は普通の2芯電線を使って接続ケーブルを延長しても問題ありません。

確実な取付けが出来る場所で、過度な振動場所や配線が干渉してしまう場所への装着は避けてください。

いいえ、ブースタープラグは、エンジンやキャタライザーに負担をかけることはありません。
各国の厳しい環境規制基準により、今日製造されるエンジンは極めて薄めの混合気と高温で稼動するように設定されています。ブースタープラグの使用でこの混合比をおよそ14.4:1から13.6:1にリッチ化します。これは、エンジンにとってのみならず、キャタライザにとっても好ましいことで、あなたのエンジンはより低い温度で、より優れた性能を発揮し、より長く使えるようになるでしょう。
留意すべき点として、混合気が濃すぎる場合(燃料追加がリッチ過ぎる場合)は、シリンダー内壁の油膜を洗い落とすことになるため、間違いなくこれはエンジン、キャタライザーにとって好ましくありません。他の類似製品のようにNTCサーミスタにおいて温度補正を施さず、単に直列抵抗を挿入しただけの場合、このようなリスクがあることを是非忘れないで下さい。

はい。アフターマーケットのマフラーや流れの良いフィルターを使うと、エンジンに入る空気の量が増加しますので、もし燃料噴射の混合比を意図的に上げてやらないと、混合比は薄くなってしますが、ブースタープラグの使用によって最適な燃料の混合比となり、アフターマーケットのマフラーやエアフィルタの性能をより発揮することができるでしょう。

いいえ。ブースタープラグはAIT(吸気温度)信号を加工するだけですので、イグニッションの点火タイミングには影響しません。

いいえ、違います。ブースタープラグは、気温度センサーとインジェクションECUの間にセットするだけでインジェクションの燃調を濃く(リッチ)して、ドライバリティを向上させようという製品です。

パワーアップを目的とした製品ではなく、あくまでもドライバリティ向上のための製品です。
パワーにおいては、ノーマルとあまり変わりはないでしょうが、スロットル開閉時のレスポンスがよりスムーズになったり、乗り味などに変化が見られると思います。

端子が接触不良を起こさないように、電気系用のシリコングリースの注油を定期的に行うだけで充分です。

耐久性、耐候性に優れたパーツを厳選して使用しております。よほどの悪条件下でない限り、安心してご使用になられます。

私たちの経験と知識からです。今日販売されているバイクはすべて同一の厳しい環境テストを通過しなければならず、エンジンの性能発揮に求められる最適値よりも低い混合比で走らされているのです。ガソリンエンジンの場合、理想上の空燃比は、14.7:1(14.7Kgの空気に対して1Kgの燃料)です。しかし現実においては、14.7:1の混合比でエンジンはめちゃくちゃに回転し、極めて高温になってしまうため、量産されるエンジンでは、14.4:1前後にしてあるのが普通です。
14.4:1では、14.7:1よりも少しだけ混合気が濃くなります。しかし性能と走り心地を考えるなら、13.6:1前後は欲しいところです。(これは今日のエンジンの話です。旧型のエンジンでは、さらに濃い混合気が好まれており、13.0:1というエンジンもありました。)
さて、今エンジンを14.4:1で走らせているとして、これに燃料を6%追加すると、計算では14.4:(1+0.06)=13.58:1のようになります。計算値と経験上の値がぴったり合い、リッチ化の最適な燃料追加は約6%というのが、我々の達成すべき目標なのです。

カプラーオンで取り付けできるよう設計されおり、装着は簡単です。
しかし、お取り付けされる車両により、タンクなど外装を外したり、取り付け方法が異なりますので、バイクショップにてお取り付けされることをお勧めいたします。

できません。
ブースタープラグは車種専用設計となりますので、ラインナップに記載している車両以外のものを装着する事は出来ません

ご要望をお待ちしております。
市販の可能性について、製品開発の仕事は時間を要します。さらに他のバイク用のブースタープラグの開発に取り掛かるには、市場のニーズもよく見極めねばなりません。
あなたのバイク用のBooster Plugがご入用なら、お近くの販売代理店までメールでご相談ください。私たちには市場のニーズに応じる用意があります。

2021年モデルに導入されている新しい規制(ユーロ5)において、より厳格な排出ガス規制となりました。すべてのセンサーを監視することを法的に義務付けられており、このことにより製造メーカーは、監視システムをECUに組み込みセンサーに何か障害があればダッシュボードに警告を表示するようになっております。
つまり、ブースタープラグを装着しエンジンを始動させると、ECUは微調整を検知し障害として警告灯が点灯してしまい、故障診断装置などで診断すると燃料噴射エラーなどのエラー検知となってしまいます。
これを回避する方法が現状ないことから、大変難しく苦しい決断ではありますが、新規制対象車両へ向けたブースタープラグの開発を中止し、2021年以降のバイクをサポートしないという事なりました。

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